所属するクラブの国際大会が今年はドイツ・ハンブルグで開催されるという。
この大会で日本から国際会長を目指して、第二副会長に我々と同じ地区から立候補者があり、
 地区をあげて、いや、日本を挙げての投票にむけ、総動員令。
ま、これさいわいの口実として、ついでにアイルランド、スイス、ヘルシンキに出かけました。

2013年7月3日(水)

 中部国際空港セントレアでフィンエアにチェックイン。
 ところが、荷物は一個だけフリーで二個目は料金を課すという。てっきり総重量20㎏以下ならOKと思っていたのだが、こちらはゴルフのキャディーバッグは必携。タイでもルフトハンザでも20㎏以内ならいいのに、というが、「他の会社のことは知らない。ここに荷物は一個と書いてあるでしょ」ということで、75ユーロ(9,900円)とられる。事前のネットでなら50ユーロだそうだ。この季節、名古屋─ヘルシンキ─ハンブルグ、チューリッヒ─ヘルシンキ─名古屋で12万円少し。
 こともなく30分早くヘルシンキ。乗り換えてハンブルグへ。同じ大会に出席する各国のメンバーが多く、「日本から?、私はミシシッピー」だとかワシントンディストリクトからだとかが握手をしてくる。
 Sバーンでハンブルグ中央駅へ。駅の東(駅裏?)の安ホテルへ。少し早いが、明日からのゴルフに備えて焼酎のお湯割りを飲み、どんべいを食べて10時就寝。

ハンブルグ周辺マップ

7月4日(木)

 このホテルのシングル、部屋は狭く、そう安くはないが朝飯だけはまあ、グッド。5時過ぎに起きて、洗濯をして朝飯。
 7時半頃出かける。中央駅からS1で20分ばかりのRissen と言うところまで行き、タクシー(10ユーロ。1ユーロ=約130円)。
 

Falkenstein

http://www.hamburgergolf-club.de

高級なクラブの割りに質素なハウス

 ファルケンステインの正式名称は、Hamburger Golf Club.。プジョーのコース評価は18/20でかなりの評価だ。ちなみにセントアンドルーズ・オールドも18/20。コース設計はHerry S.Coltで1930年設立。
 事務所で受付を済ませ(グリーンフィ80ユーロ、電動カート15ユーロ)9時過ぎスタート。ティは黄色から5,759メートル(6,335ヤード)・パー71。
 全く静かで、閑散としている。気温14℃。小雨が降ってきたが、すぐにやんで、歩いていると暑くなる。1人の人も多く、コースは日本にもありそうな林間コース。アップ・ダウンもあって、ブラインドホールも多い。風格もあるが、18/20は評価しすぎに思う。
 ボギー、ボギー、ボギー、とくるが4番、パー5でトリの8。9番でもトリをたたき49。後半もあまりパーがとれず、17番のP5でようやくバーディー。しかし45で94。
 あがってビールでサンドイッチを食べていたら、かなりのお年の方が日本語でしゃべりかけてきた。ドイツの人だが日本生まれで15才まで日本にいたという。今日は夫婦でこのコースを楽しんだとのこと。あすはトラベ・ミュンデに行くというと、ワシも知っているから電話してあげるとお世話を焼いてくれる。

(左)うねりのあるコース    (右)落としどころが悪いと次がブラインドになる
(左)12番 366m(403Y) P4のグリーン    (右)15番、142mのP3
気持ちいいテラスでビールを飲んでランチ

 ホテルに帰って、シャワーをし、駅の隣の市立美術館へ。パウル・クレーの幼い頃からのエンジェルをテーマに特別展をやっている。
 全く自由な線、形。色。シックで、鉛筆デッサンはマチスに通じるものがある。ベルンの収蔵作品が多い。この美術館は他にも印象派のしっかりした作品も多く、珍しいセザンヌもある。
 スーパーで買い物をし、駅前のレストランでシーフードの盛り合わせを食べていたら、同じクラブのメンバーTsuneちゃんからCメール。フランクフルトからもうすぐハンブルグに着くという。程なくやってきて、明日のトラベ・ミュンデを一緒することにする。彼は3日ほど前に着き、1人でドイツをぶらついて、ハンブルグではこの近くのホテルに滞在とのこと。

(左)ブランクーシの抱擁    (右)クレーの作品
(左)ブラック    (右)駅前食堂のシーフード

7月5日(金)

 10時、中央駅でTsuneちゃんと待ち合わせて、リューベック・トラベミュンデへ。
 なぜ、そんなに遠くに行くのかというと、このコースを午前中に回って、午後はリューベックを散策したかったのだが、午前中はコンペがあって午後にしかスタートがとれず、なら、ゆっくり行くかということになった。リュウーベックまで40分、そこからトラベミュンデまで20分、タクシーで5分。

Lubeck-Travemunder Golf-Klub

http://www.ltgk.de

A9番 だだっ広い!
(左)Cの1番    (右)Cの3番
(左)Cの4番。左へ直角にドッグレッグ   (右)Cの5番、P3・150m Tsuneちゃんのアドレス
(左)Cの8番 P5 ただただ長い (右)Cの8番グリーン
(左)Aの1番  (右)Aの3番 P3・141m
(左)Aの5番 P4・366m  (右)Aの8番 P3・171m

 海岸のリゾートとして有名なトラベミュンデはリューベックからさらに北へ20分ほど。。トラベミュンデのコースはのびのびと広く、あくまで広く長い。いやになるほど長い。プジョーの評価は17/20で悪くない。フェアウエー、グリーンともコンディションは最高。
 この日はコンペがあって、A、B、Cと27ホールのうちCからスタート。Cはひねったホールもあるが、Aはただ長いだけで、味があるホールは少ない。
 設立は1928年と古い。グリーンフィは70ユーロ。レギュラーティから6,088m(6,697ヤード)。
 先週までは小雨が降り、寒かったとのことだが、昨日あたりから天気が良くなり、むしろ暑さを感じさせる日が続くようになった。
 Tsuneちゃんと2人で黙々と打っては歩き、ときどき、「長いなあ~」とつぶやく。

 ハンブルグに帰り、夕飯を少しましな郷土料理レストラン「フリーゼンケラー」でハンブルガー・パンフィッシュとかいう、なかなかいけるシーフードとビール、白ワイン。
 以下、ハンブルグで食べたものを紹介します。

(左)3種類の魚のフィレにマスタードソースを合わせたハンブルガー・パンフィッシュ (右)付け合わせのジャガイモ
(左)同じレストランで次の日の昼食に食べたシュニッツェル(薄いとんかつ)(右)毎日の我が朝食
(左)ゴルフ場でのジャガイモ料理  (右)同、白ソーセージ
(左)同、定番のソーセージ (右)部屋食のケンタッキーフライドチキン
7日。ハンブルグ交響楽団の市役所・中庭での演奏会

7月8日(月)

 6日、7日と国際大会の行事や開会式を済ませ(開会式を途中からサボってハンブルグ交響楽団の演奏会にいったが…。これがまあ、すばらしく「イタリアシリーズ」とかで、ロッシーニ「オーボエ協奏曲」、メンデルスゾーン「おなじみのシンフォニーNo,4イタリア」、ビバルディ「ファゴット協奏曲」、チャイコフスキー「カプリッチオ・イタリア」)。
 そして今日8日は夕方からジャパンレセプションがあるだけ。で、もちろんゴルフ。
 Tsuneちゃんが同じ宿に泊まっていた東京・三鷹のクラブのメンバーに出会い、「明日はゴルフです」というと、「私もゴルフに連れてって(…?)という人がいますが、いいですか?」「もちろん!ということで、中央駅で待ち合わせてU2でNiendorf Nordへ20分くらい。そこからタクシー(7ユーロ)、3人で出かける。
 東京・三鷹のS藤さんはちゃんとゴルフクラブ持参。聞くと、ここへ来る前にデュッセルドルフにお住まいの友人とゴルフをしてからハンブルグ入りしたとのこと。そうか、やっぱりどこでもゴルフという人がいたんだなあ~!と嬉しくなった。

Golf Club auf der Wendlohe

http://www.wendlohe.de

C9番。落ち着いた、林間の風格あるコース
(左)練習グリーン    (右)A1番 431m・P5 早くもバーディーがいけなかった?
(左)A1番グリーン近く    (右)A2番、333m。グリーンの右は池
(左)A5番・336mのS藤さん    (右)C2番 374m
(左)C6番 短いがややこしいホール246m・P4。池の左奥がグリーン  (右)C9番

 ヴェンドローフはプジョー評価16/20。1964年設立。コース設計はE.D.Hess とある。レギュラーティーから5885m(6,474ヤード)。私たちの距離にちょうどいい。手引きカート、グリーンフィ、ヤーデージブックで65ユーロ。9時30分頃スタート。
 落ち着いた、風格のあるいいコースだが、コースを知らないせいか、ときどきロストボールをする。が、全く文句のないコースで、距離も適当。出だしのバーディーで喜んでいたらダボが出始め、結局よれよれ。S藤さんは私と同程度で、ハンデが11とか。渋く嫌みのないいいゴルフをする。
 1時30分頃ホールアウト。ゆっくりビールを飲みそれぞれ、白ソーセージ、オーソドックスのソーセージ、ジャガイモ料理などで歓談。

7月9日(火)

 今日は国際大会での新年度役員の投票。日本から第二副会長に立候補していた結果は、他の5人全員が辞退をし、信任投票となり無事第二副会長に就任。そして閉会式。それを途中退席して、先日、行き損ねたリューベックへ。
 北ドイツといえば、あのハンザ同盟。その中心地の一つがリューベックで、またトーマスマンの生まれ育った街。「トニオクレーゲル」に描かれていた、トーマスマンの自画像のような少年が育った街を見てみたかったのが訪れた動機。街の中心にトーマスマンの資料館がある。

(左)駅からリューベックの中心街へ(右)中心街の市庁舎と左がマリエン教会。マンの資料館はその後

Ireland South & East

7月11日(木)

 10日にハンブルグからエア・リンガスでダブリンへ。荷物二つ(スーツケースとゴルフのキャディーバッグのプリペイド・フィ50ユーロ)を含めて138.99ユーロ(19,078円)。昼頃着いたら、すぐにゴルフをしたかったのだが、レンタカーズ・ドットコムという会社の受付が込んでいて、その上、作業がもたもたでターミナルを出たのが午後の2時半。この会社、確かに額面上は安いのだが、保険とかが高く、結局エイビスやハーツと変わらない。ああ失敗。
 それでも、昨年気に入ったSt.Margaret's は空港の近く。ま、寄ってみようと車を走らせる。
 3時過ぎ、セント・マーガレット。翌日の予約をし、ツナサンドとコーラ(8ユーロ)の遅がけの昼食。久しぶりにパットの練習。
 ダブリンのホテルの近く、テンプルバーのオリバー・ナントカいう1階がパブで2階から上がレストランでさっそくギネスとフィッシュ・アンド・チップス。ジェムソンを飲みながら軽快なアイルランドミュージックを楽しむ。
 
 そして、今日9時スタート。ヤーデージブック、手引きカート込みで36ユーロ。やっぱりアイルランドは安い。

t. Margaret's Golf & Country Club

http://www.stmargaretsgolf.com

3番509ヤード・P5

 セント・マーガレットはプジョー評価16/20。1992年設立と比較的新しいコース。コースデザインはPad Ruddy と Tom Craddock という人。パークランドコース。ホワイト・ティからアウト3,247、イン3,382、6,617ヤード。

(左)1番348ヤード・P4 (右)2番145ヤード・P3
(左)4番438ヤード・P4上りの長いホール    (右)5番159ヤード・P3
(左)9番384ヤード・P4   (右)9番グリーン周り
(左)10番380ヤード・P4を振り返る   (右)13番170ヤード・P3
(左)18番443ヤード・P4   (右)18番2打目地点。190ヤード少し。手前は右の池に傾斜
18番グリーンから振り返る

 セント・マーガレットは昨年も訪れたコースで、さりげなさと落ち着きと風格もあり、変化もあって、緩やかなアップ・ダウンもありいいコース。昨年はさんざんであったが、再び挑戦。
 2度目とあって少し落ち着いた感じでスタート。白から回り、1番348ヤードでさっそくロストボールでトリプル。2番145ヤードでダボ。3番509ヤードはやっとのボギー。「ああ、またダメかな?」と思いつつあきらめずにいたら4番438ヤードの長い上りのミドルでパー。粘っていたら8番ロングでバーディーが来てやっと45。12番で前の3人組をパスして、17番を終えて6オーバー。「よしっ!」と18番ナイスドライバー!が、このホール、2打目が190ヤード以上残り、グリーンの手前は左バンカー、花道は右の池に向かって傾斜している。少し上りだし4番ウッドで軽くと思いつつ打つが、花道センターに落ちたボールはだらだらと池。しっかり刻むか、大きめでオーバー覚悟か決めて打つべし。結局ダボで44。が、文句なくおもしろいコースである。ダブリンでの行きつけの(?)コースとしよう。
 9時過ぎにスタートし、12時30分頃上がる。なぜかレストランが閉まっているので、ロッカーで顔を洗いダブリンのホテルへ。
 昨夜行ったパブ、オリバーでパイ・オブ・ザ・ディ、ギネスandラガー。街をぶらつき、ギネスストアまで行ってみる。テンプルバーのスーパーで水、ハム、バナナ、JAMESONの小瓶を買い、ラーメンにハンブルグで買った千円ワイン(これがうまい)。9時前に寝てしまう。

7月12日(金)

 今日はゴルフはなしで、キルケニーを経て、村上春樹さんの「もしも僕らの言葉がウィイスキーであったなら」に出てきたロスクレアという小さな町に行ってみようと車を走らせる。グーグルの地図で調べると町の近くにゴルフコースもある。

(左)キルケニーのお城の後ろの町並み   (右)お城の前の工芸センター
(左)ロスクレアの町   (右)村上春樹さんの文章に出てきたパブ(たぶん)
ロスクレアの町。午後10時前。

 町の入り口にあるゴルフコースに寄って、明日の予約をお願いすると、「ああ、明日はホリディーで、…なんとか…」という。どうやらビジターだけではダメなようだ。
 町の案内所でB&Bを紹介してもらい、宿のWIFIを使い近くのコースを探すも、土曜日とあって2時間ばかりの範囲のコースはどこも一杯。宿の親父さんがいたので、「どこかないかなあ~」というと、ロスクレアのメンバーらしく、電話をしてくれて、メンバー紹介としてティータイムをとってくれた。
 で、安心して宿のおばさんに送ってもらい、村上春樹さんのパブ、「PHILIP O'ROURKE」に送ってもらう。パブのおじさんにハルキ・ムラカミを知っているか?というも、全く通じない。しまったなあ、薄い本だし、持ってくれば良かったと後悔しつつ、ベリーフェーマスなノーベル賞にノミネートされるような作家がここのことを(ここらしい)書いている。というと、「奥さんが写真を撮る人」とかいっている。「そうそう!」というも、それきりで興味も何も示さない。ま、そりゃそうだろな!と納得。「犬はまだいます?」と聞くと「うん、ギネス(犬の名前)いるよ」という。Jazzのライブが10時前からはじまる。が、最初の2曲ばかりを聴いて帰って寝る。

7月13日(土)

 ロスクレア・ゴルフクラブはプジョーのガイドには出ていないが、ネットを見ると、なかなか古いクラブで1892年創立とある。駐車場にもプレジデント、キャプテン、レディスキャプテンの専用駐車場もあり、ハウスのパブも風格がある。
 8時過ぎスタート、白からアウト3,011、イン2,851、5,862ヤード・パー71。土曜日だというのにグリーンフィは20ユーロ。 

Roscrea Golf Club

http://www.roscreagolfclub.ie

15番382ヤード・P4
(左)2番502ヤード・P5   (右)3番386ヤード・P4
(左)3番のグリーンを4番ティから   (右)4番150ヤード・P3、前が池
(左)5番511ヤード・P5   (右)9番のDid you know?
(左)9番385ヤード・P4  (右)10番447ヤード・P5
(左)13番403ヤード・P4   (右)18番334ヤード・P4
(左)メンバーは全員知り合いの地元の人?   (右)まあまあのハウス

 全く静かで、落ち着いた林間のパークランドコース。変化もあり、おもしろい。アウトはパーもある代わりにトリやダボも叩きやすい。
 今回のアイルランドはごく普通のコースを回ってこようと思っていたが、ここぞ全くそのもの。プレーしているのは全員町の人の感じ。しかし、簡単な易しいコースではなく、なかなか侮れない。後半、頑張ってやっと90を切る。
 11時半頃、上がってくると、おじさん連中に感想を聞かれる。「いいよなあ~、こんなコースが町にあり、皆さん友達?」とバカなことを聞く。「あはは、あったりまえだろー」という感じの返事が返ってきた。で、つられてビールをレモネードで割ったシャンディを飲んでしまう。

 ロスクレアからコークを経てキラニーへ。
 昼をコークのイングリッシュ・マーケット(私、市場大好き人間)でと思い、コークの町に入ると大きなゴルフショップが目に入った。思わず入ってみると電動カートがならんでいる。シンプルなもので440ユーロとなっていたが、バッテリーは要らないと言うと340ユーロ。思わず買ってしまう。
 このカート、郵便局が土、日は休みで、火曜日にゴールウエーで送るまで車に積んだまま。後日談だが、このカートは日本に着いたその日のうちにゴルフ仲間に買い手がつき、少し惜しい気もしたが、私はすでに電動のリモートカートを持っているので売却。
 昼食後、キラニーへ。
 目星をつけていたステーション・ホステルは満員で、B&B街のお一人35ユーロへ。風呂も大きくバスタブもあり快適。夕食はキラニーのパブ・Laureis。いいパブだ。ぶらぶら歩いてB&Bに帰る途中、ライブ・ミュージックがあり、おじさん三人のアイリッシュ・ミュージックに元気をもらう。
「マイ・ハート・イン・アイルランド」とリクエストしたら、「あんたが歌うなら」ときた。「あはは、マイ シンギング ベリー テリブル!」。>

7月14日(日)

 今日は日曜日でゴルフもなし。
 キラニーからケリー周遊路をドライブ。途中、有名なウォーター・ヴィルGCのリンクスに寄る。
 その後、ラヒンチに寄ってモハーの断崖を経てドーランへ。ドーランDoolinでは名前を知られたオ・コナーズという音楽パブがあり、行ってみる。ここは7、8名の編成で、歌はなくアイリッシュ音楽のみ。

7月15日(月)

 アイルランドのこの地域といえば、司馬遼太郎さんの「愛蘭土紀行」。シングの名著「アラン島」。アイルランドに来たのならアラン島には行かねばなるまいという義務感のようなものがあり、ドーランから船に乗って出かける。往復30ユーロ(シニア料金)。
 ま、教養のない私だから、シングでの少し古い時代のアラン島、司馬さんの比較的最近のアラン島を反芻するくらいで、そう大した感慨も感動もなかったが、「ここがアラン島かあ~!」という何か知らないが、心に残るものがあった。
 それにしても石ころばっかりの島ではある。土には不自由しているらしいがその代わり石は豊富だ。
 
 アラン島は港でマイクロバスの勧誘があり、お一人様10ユーロで案内してもらう。20人乗りで満席。
 再びドーランに帰り、ゴールウエーへ。

(左)キラニーの街   (右)ローレイズというパブ
(左)ライブ・ミュージックのおじさん  (右)ケリー周遊路の入り口付近のコース
(左)ケリー周遊路   (右)ケリー周遊路
(左)ウォーター・ヴィルGC   (右)リンクスの眺めがすばらしい
(左)ハウスからリンクスを眺める   (右)Tarbertのフェリー
(左)ラ・ヒンチ(1999年Ireland編参照)  (右)18番、左に19番?
(左)モハーの断崖   (右)ドーランのパブ
(左)ここの編成は多い   (右)ドーランからアラン島へのフェリー
(左)アラン島   (右)アラン島、ドン・エンガス。寝そべって崖の下を見る
(左)ドン・エンガス砦の崖(右)ゴールウエーの子どもバンド。これがなかなかのもの

7月16日(火)

 昨夜はクラブの先輩の訃報で起こされる。もちろん、連絡をくれた人は私がアイルランドにいて、夜中の3時前とは全くご存じないのだから、何食わぬ顔で「ちょっと旅行をしていて…」とお礼を言う。亡くなったSさんにはずいぶん可愛がっていただき、何やかやと親切を下さった方であった。
 さて、今日はゴールウエー・ベイ。9時30分スタート。
 ゴールウエー・ベイはプジョー評価14/20ながら穏やかなリンクスで気持ちのいいコース。設立は1993年、デザインはクリスティー・オコーナー・ジュニア。グリーンフィは35ユーロでコストパフォーマンスは高い。緩やかなアップ・ダウンもあり、おもしろくて風景も美しい。

Galway Bay Golf & Country Club

18番 403ヤード・P4 
(左)4番、149ヤード、P3  (右)5番381ヤード・P4
(左)7番 122ヤード・P3  (右)8番380ヤード、P4
(左)9番366ヤード P4   (右)リゾートホテルも有する
(左)12番 393ヤード・P4 (右)12番グリーン手前に池、刻むか行くか勇気がいる。私?もちろん池ポチャ!
13番、162ヤード、P3

 バックからは7,308ヤード、白から6,797ヤード、黄色からアウト3150、イン3,303、6,453ヤード・パー72。黄色から回る。
 リンクスのいい風が吹いている。ゴールウエー湾に面していて、ゴールウエーの町もみえる。
 が、私のスコアはイマイチ。池ポチャやロストが多く(目が悪くなってきたのかなあ~?)、90を切れず。しかし、リンクスはやっぱりいいなあ~!

 アイルランドの名コースといえば、1999年に訪れたラ・ヒンチ、バリー・バニオン、昨年のロイヤル・カウンティー・ダウン、ロイヤル・ポートラッシュ(これはトーナメントがありプレーできなかったが)、スライゴー。ウォーター・ヴィルあたりがあげられるがいずれもリンクス。そういえば、ジ・オープンもすべてリンクスで行われる。やはりゴルフはリンクスが原点で、プレーのスタイルもリンクスが基本かなあ~とも思ったりする。事実、リンクスの気持ちよさはひと味違うのだ。

 あがって、クラブのパブでチキン&チップスとコーラのランチを食べ、ゴールウエーに戻り郵便局から電動カートを送る。(67ユーロ)。が、ここで駐車違反にかかり、40ユーロをシティ・ホールに払いに行く。で、ダブリンへ。

7月17日(水)

 3時40分起床。4時に駐車場へ車を取りに行き(一晩9ユーロ)、空港へ。
 ガソリンを入れ(ゴルフのディーゼルだったので軽油)、車を返して5時30分、ターミナル2でチェック・イン。エア・リンガス6時50分、ジュネーブに向け離陸。
 2時間20分のフライト中ぐっすり眠る。ジュネーブ空港から電車でインターラーケンまで(71スイスフラン CHF=1スイスフラン約109円)。スイスパス(4日間鉄道乗り放題。2等で23,700円でロープウエーなどが半額になったり、数々の特典がある)もあるが、私が乗る回数と値段を計算するとその都度の正規運賃の方が少し安い。13時56分ベルン。駅に荷物を預けてバスでパウル・クレーセンターへ。
 ここのクレーは数もしっかりあって見応えがある。形が漫画的に残っているもの、完全なコンポジション(構成)の作品、めずらしいミステリアスな人形のオブジェなど全くいい作品ばかりだ。
 18時04分のICでインターラーケンへ。ヴェスト(西)駅近くのHappy Inn Hostel に着いてシャワー、下のテラスでビール。山の端に半分に欠けた月と飛行機雲が紅く染まっている。コンビニに朝飯を買いに行き、10時就寝。

7月18日(木)

 7時過ぎまでぐっすり熟睡。
 オスト(東)駅からグリンデルワルドまで(往復10.8CHF)、グリンデルワルドの日本語観光案内所でフィルスト First へのローブウエー(往復57CHF)。
 ロープウエーは案外長く、眺めは、「あはは、スイスみたいや~!」そのもの。終点のフィルストからバッハアルプーゼ Bachalpsee という湖までトレッキング。1時間歩き、さらに15分ばかり登り、「あはは、スイスアルプスみたいや~っ!」

(左)ベルンの町  (右)インターラーケン
(左)インターラーケンからアイガーを見る  (右)バッハアルプーゼという湖
(左)フィルストのトレッキングコース (右)フィルストのテラスからヴェッターホーン

7月19日(金)

 荷物室に荷を放り込んでタクシーでインターラーケンCCへ。(25CHFだったが、ゴルフ場のすぐ前にバス停があり駅まで3.6CHF)
 ゴルフ場では、「どこのクラブのメンバー?」と聞かれ、それを証明するものがないとプレーは出来ないという。私はさいわいにもJGA(日本ゴルフ連盟)のハンディキャップ証明を持っていて、「はい、どうぞ」と言う感じ。グリーンフィは90CHF。ヤーテージブックをくれて、手引きカートも無料。

Golf-Club Intrlaken-Unterseen

http://www.interlakengolf.ch

16番 490m・P5 
(左)2番 162m・P3 左がすうっと池 (右)3番360m・P4
(左)5番 フクロウは守り神? (右)8番164m・P3 左はOB
(左)9番 503m・P5 (右)11番 460m・P5 ややこしいロングホール
(左)13番 290m・P4 トリッキーな右ドッグレッグ (右)14番 130m・P3
(左)15番 247m・P4    (右)18番 357m・P4 素直なフィニッシングホール
クラブの入り口

 インターラーケンゴルフクラブはプジョー評価14/20。設立は1966年。Donald Harradine と言う人のデザイン。ティは白から6,200m、黄色から5,765m(6,342ヤード)で黄色から打つ。スロープレートは白から130、黄色から126でまあ、普通の難しさ。
 一人か二人の組が多く、一人でプレーが最も多い。典型的な林間コースで、距離はあまり長くないが曲げるとロストボールをしてしまう。アルプスの眺めがいいかなと思ったのだが、そうでもなく、高原のようなコース。
 トリッキーなホールもあり、池やブッシュもあり、楽しめる。とくに11番、460mのロングはドライバーで池を越し、飛び飛びのフェアウエーに的確にショットしていくホールはおもしろい。ややこしそうでも無理をせず慎重にゴルフを組み立てるとひどい結果にはならないという典型的な教育ホール。グリーンは速くもなく遅くもない。
 8時30分頃スタートして11時30分ホールアウト。帰りはバス。
 ホステルで荷物を出し、13:05ICでベルンへ、14:02ベルン発14:58チューリッヒ着。

7月20日(土)

 チューリッヒはまさに世界的都会。前日の夕方、チューリッヒ湖に行ってみようと思いトラムの24時間券を買う(8CHF)。
 これは買っておいて正解。停留所での一斉検札など、大々的な取締りがあった。
 さて、この日計画はチューリッヒ美術館、デザイン美術館、時間があればル・コルビジェ・ハウスであったが、最初のチューリッヒ美術館があまりにもいいものがあり、ただただ感心。神が身近にいた時代(16世紀中頃)以前から近現代まで。スイスの画家・ホドラー(1853~1918)には荒っぽい画風の印象があったが、なかなか素朴でこちらの心にしみこんでくる味わいがあることに気づかされた。ボナールで一室、Fritz Glarner(1899~1972)という人。モンドリアン(1872~1944)とは交流もあったようだが非なるもので、これはすばらしい!恥ずかしながら知らなかった。ムンクで一室。ゴッホが5点。ムンクとゴッホを見ているといつもながら涙が出てしまう。ジャコメッティが3~4室。すご~い美術館だ!

(左)ホドラーの作品     (右)Fritz Glarner と言う人の作品
(左)マーク・ロスコーから左端は李禹煥(リ・ウーハン) (右)ヘンリー・ムーア

 かなりな時間をチューリッヒ美術館で過ごし、サンドイッチとコーラをかっ込み、駅の裏のデザイン美術館へ。が、特別展示のジャーナリスティックな写真展で早々に退散し、時間もあまりないのでシャガールのステンドグラスで有名な聖母聖堂、スイス最大のロマネスク様式で売る大聖堂をのぞいて、中央駅から空港へ。19:10ヘルシンキへ向け離陸。22:50ヘルシンキ着。フィンエアの空港バスで中央駅、タクシーでドムス・アカデミアというホステル(シングル50ユーロ)。

7月21日(日)

 昨夜は就寝2時前。起床7時。さあ本ツアー最終ラウンド。
 買い置きのホット・ドッグを食べタクシー(24ユーロ)でヘルシンキゴルフクラブへ。日曜日でグリーンフィ70ユーロ、ヤーテージブック7ユーロ、カートは2ユーロを差し込んで返すと戻ってくるスーパーのカート方式。

Helsinki Golf Club

http://www.helsingingolfklub.fi

18番グリーン
(左)1番 451mP5       (右)3番 15mP3
(左)4番 457mP5     (右)6番333mP4 打ち下ろしのまっすぐ
(左)8番 342mP4     (右)8番グリーン周りの木がいい形
(左)9番 129mP3     (右)11番 297mP4
(左)13番 198mP3 距離があるがフラット   (右)14番306m P4のティから
(左)17番 396m 長いP4      (右)18番のグリーンを見ながらビール
(左)質素なハウス     (右)手引きカートの置き場 コインを入れて引き出す

 ヘルシンキゴルフクラブは1932年の設立。デザインは Lauri Arkkola という人。プジョー評価は16/20。ヘルシンキに隣接するパークランドコース。フィンランドやバルチック海周辺では一番古いコースとのことで、トップアマの競技もよく開かれているそうだ。白ティから5,829m、黄色から5,486m(6,035ヤード)パー71。
 コースはしっとりとして、静かで美しく、穏やかなコース。ドッグレッグの少しややこしいホールもあるが、だいたいはまっすぐで、ハザードも意地悪なものはない。フェアウェーもよく手入れされている。長いホール、短いホールと変化があり、14本のクラブをすべてつかうと、コースガイドに書いてあるとおり。8:30スタート。

 アウトはボギーがつづきイマイチ。インに入り16番を終えて5つオーバーでガマンしていたのが、17番の長いミドル(436ヤード)でスリーオン・スリーパットのダボ。18番は456m(502ヤード)のロング。グリーン手前100ヤードの辺りから右に曲がり、打ち上げ。ピッチングでショート、AWでオーバーしてダボ。トータル90で本ツアーを終了。11:20ホールアウト。
 18番横のテラスでサンドイッチとビールをとっていたら、ぐっと冷え込んできてセーターを着る。やっぱ北欧なんだ。

 今回のゴルフ旅は、国際大会を口実にパブの楽しみ、美術館、アルプスやケリー周遊路、アラン島などのすばらしい風景、そしてゴルフ。楽しみの事柄が増え、私の旅もいつの間にか様々な要素が入り組んできたようです。ま、これもゴルフ一点張りがつづかない体力の衰えかもしれません。それと顕著なのは、そうスコアにこだわらず、ゆったりとコースを楽しめるようになったことです。けれど、これって年とったってことでしょうね。