昨年計画していたウィーンでコンサートを聴き、アイルランドでゴルフ、そしてなんだか気軽そうなポルトガルのリスボンでのんびり。
 しかし、あの3・11の震災と原発事故。ま、そんな気分でもないなあ~と、見合わせたこの計画を今年は実行。
久しぶりにカミさんとふたり。敵は町歩き、私はゴルフ。

5月29日(火)

 我が町からアクセス船で40分の中部空港(NGO)からヨーロッパへはフィンランド・エアかルフトハンザしか直行便はない。よくお世話になる大韓航空でもよいのだが、ヨーロッパの中程度の都市からの路線が少ない。で、どうしてもいろいろ廻りたいときはこの二つのエアになってしまう。今回はルフトハンザ。中部(名古屋)─フランクフルト─ウィーン、復路リスボン─フランクフルト─名古屋。諸費用込み約12万円。
 NGO10:10、フランクフルト15:30,ウィーン17:50分。よく人から「外国もええけど、飛行機に長く乗っとるのが大嫌い」と聞かされる。が、私の場合はどんなに長く乗っていても平気の性分。ビールを飲み、ワインを飲み、ウィスキーを飲み、iPodで歌謡曲、クラシック、ポップスを聴き、小説を読み、今回は音楽学者の岡田暁生さんのウィーンフィルの歴史「楽都ウィーンの光と陰」という本を読んでいたらあっという間に着いてしまった。
 宿はBooking.comでとった南駅の近く。空港からのバスで「サドバンホルフ、オーケー?」なんて言ったこともないドイツ語まがいで聞いてバスに乗る。が、南駅は止まらず、次の駅まで行ってしまう。「We want to go sudbahnhof!」といってみるが、運ちゃん、「ここから二つ目の駅がサドバンホルフ。」と説明。どうやら南駅には止まらないらしい。
 宿の隣のレストランのテラス席(広場の路上)でビール、白ワイン、ビーフストロガロフのようなものとサラダ。人はよく入っているが、ま、あまりうまくもない。バタンキュー。

5月30日(水)

Colony Club Gutenhof

http://www.colonygolf.com/de/

 ウィーンでのゴルフは宿から近くタクシー、あるいはバスで行けるまあまあのコースをプジョーのガイドで選ぶ。
 一日目のコースは南駅から10Kmほど、プジョー評価16(20段階)のコロニークラブ。タクシー25ユーロ、電動カートはなくて手引きのカート、ヤーテージブック込みでグリーンフィ85ユーロ。
 日本を発つ前に予約の電話を入れたら、一週間前からと言うのでそうしたら、平日の予約は受けません。到着順です。混み合うこともあるので早めにお越し下さいとのこと。おいおい、ひどくしょぼいコースとちゃうやろなと心配になってしまったが、ちょっとおしゃれで静かな林間コース。

(左)1番375m P4    (右)2番144m P3
(左)3番 479m P5    (右)7番 197m P3
(左)9番 355m P4 ハンデ1    (右)12番 322m P4
(左)13番 398m P4ハンデ2    (右)18番 436m P5
18番をクラブハウスから見る
夜の楽友協会大ホール

 日本のコースに似たところもあり、違和感は全くなし。ウィーンの森そのもので、池が絡むホールも多く、黄色ティーから6,193m(6,812ヤード)。
 変化はないが美しいコース。そう難しくないのだが、シャンクしたり引っかけたり、ショートパットが入らなかったり、90を切れず。1人で回っている人が多く、すいすい。8時45分頃スタートし、12時にあがる。のんびりビール、サンドイッチ。
 その夜はもう一つの目的の楽友協会でのコンサート。アンネ・ゾフィー・ムターのバイオリンでモーツアルトのコンツェルト3番など。チャンバーはウィーンフィルとベルリンフィルの選抜。夜の7時半から始まったが高いところの窓は明るく、会場も暗くはしない。が、曲が進むにつれ外からの明かりはなくなり、熱気が帯びてくるような感じになる。席は音が一番よいと言われる2階席の前の方で、ムターのごくごく小さい音までくっきりと聞こえてくる。モーツアルトとリームのコンツェルト。アンコールの2曲目はG線上のアリア。ああ、悦楽悦楽。チケットは二ヶ月前くらいにネットで楽友協会にアクセスしクレジット払い(お一人70ユーロ)。

5月31日(木)

Golfclub Schloss Ebreichsdorf

http://www.gcebreichsdorf.at/mhg_11DE/

 エビライシェスドルフは南駅のバスセンター566の乗り場から8時25分発。運ちゃんに「エビライシェスドルフ」と言っておく。4ユーロ。40分ほど乗り、降ろされたところは辺鄙な町の外れ。近くの建築会社のようなところで道を聞き10分ほど歩くとゴルフ場。ここも電動カートはなく、手引きのカートとヤーテージブック込みで70ユーロ。プジョー評価16。うす曇り、10時15分ティーオフ。

(左)バス停から歩きハウスへ  (右)練習場は広々としている
(左)2番のコース案内  (右)2番350mP4 ハンデ1
(左)9番377mP4  (右)12番385mP4ハンデ2
(左)13番番への道  (右)16番129mP3
(左)18番355mP4  (右)練習している人を眺めながらランチ
帰りのバスから見た標識。プラハ、ブラチスラバ、ブタペスト。
東西冷戦時、感慨を持って聞いた都市の名前。

 この日もウィーンの森そのものの林間コース。しかしゆったりとしていて、1番ティー横の練習場も広々としている。
 1番は353m(399ヤード)。P4であるが手堅くドライバー、6番アイアン、AW、2パットのボギースタート。2番は350mながらハンデ1。グリーン手前に池があり、さっそく池に落としてワンパットのダボ。が、その後はそこそこでようやくアウト44。インにはいり、ショートで池に入れてダボもあったが粘っていたらどうぞこうぞリズムが出てきて42。86はまあまあ。バックから6,161m、使用した黄色から5,960m(6,556ヤード)。70才前の私にはこれくらいがちょうどかな。グリーンのそばに池が多く、フェアウェー、グリーンとも気持ちのよい、適当に変化もありおもしろいコース。
 終わって練習している人を見ながらビールにスパのランチ。再びバスでウィーンへ。

 その夜は都心から少し離れたグリンツィング Grinzing のホイリゲ Heurige というところへ電車を乗り継いで行ってみる。ここはその年できたワイン(ホイリゲ)を飲ませる醸造所が固まっていて、庭先で飲ませることで有名になり、その季節でなくてもワインの名所となっている。各国のお上り観光客で賑わっている。

 庭先で飲んでいるとこんな調子のよい流しが現れる。
チップをはずむと「荒城の月」とか「上を向いて歩こう」などを弾き出す。が、なかなかのものだ。
このバイオリン弾き、我が友、I井ちゃんそっくり。

6月1日(金)

 今日と明日は観光。
 今日は定番のドナウクルーズ。西駅に行きノートの端に「Wachau Kombiticket」と書いて電車と船とメルク修道院の入場券がセットになったチケットを買う。40ユーロだったかなあ。
 まずは西駅から電車でメルクまで1時間少し。メルクという町はなかなかいいたたずまいの町で、駅前の丘の上にメルク修道院がそびえる。ぼちぼちと歩いて上ると町が見渡せるようになり、どうどうたる修道院が現れる。
 ドナウ川とオーストリアらしい平原の眺望もよいが、図書館の蔵書棚が気に入った。立派な作りの本ばかりで一年ごとの記録が綴じられている。

(左)メルク修道院の回廊テラスから町を見下ろす    (右)メルク修道院隣の美しい庭園のパビリオン
ドナウ川クルーズ船からの眺め
まあ、こんなもんかなあ~という感じのクルーズ。ぜひぜひとはおすすめしない。

 クレムスという町で下船し、駅を聞くとこれが遠い。案内所でバスやタクシーを聞いていたら、「私が送っていく」という人がいて、「じゃあ、おねがいします」というと「ありがとうございます」と答え、帽子をかぶると、これがクレムスの町を遊覧するお猿の電車風観光3両編成のトロリーバス。45分ばかり市内を回って駅に着いた。

6月2日(土)

 ウィーンではゴルフの他にするべきことがあった、コンサートともう一つ絵を見ること。クリムト、エゴン・シーレ。ブリューゲル、フェルメール。
 まずは、ホテルから歩いて南駅の近くのベルヴェデーレ宮殿のオーストリア・ギャラリーへ。嬉しいことにアダルト、スチューデントのほかにちゃんとシニアのチケット。
 グスタフ・クリムトは19世紀末を代表するまさに世紀末の耽美な画風。その第1の代表作「接吻」をはじめ20点ばかりがここにある。私の好きな素朴な造形追求者とは違うが、表現をする=描く(語る)、耽美=素朴と反対のもの。という感じである。が、すぼらしい。こうゆう絵はボーッと見惚れているのがいい。ずいぶん長い間見惚れてしまった。もうひとりはエゴン・シーレ。こちらは全く素朴な画家。〝描いているうちにこうなってしまった〟という風で、描画=デッサン=こう造ってやろうという変な意図は感じられない。あと、オスカー・ココシュカのいいものがあった。
 美術史博物館はウィーンいちの美術館。とくにピーター・ブリューゲル。かってブリュッセルでしっかり見てから大好きな画家の一人となった。ここにはブリューゲルの一部屋がある。「ベツレヘムの嬰児虐殺」と「冬の狩り」が並んでいる。村に軍隊がやってきて、嬰児を殺して廻る情景(子供を犬や荷物に置き換えたりしている場面もある)の横に、平和な冬の村の夕暮れ風景。農民ブリューゲルの人の暮らしへの愛がひしひしと感じられる。これはアムステルダムのゴッホ美術館で見た、秋の「刈り入れ」風景と通じる。自然、働く人々への愛、そして神の恵みに感謝を捧げるゴッホの心と通じるものだ。「〝愛〟だぜ!」と口の中でささやいてみた。

ベルヴェデーレ宮殿オーストリア・ギャラリーからみた庭園
美術史博物館
ブリューゲル(左)ベツレヘムの嬰児虐殺   (右)冬の狩り
楽友協会黄金のホール。今日は大編成のウィンフィル
ホテルでの朝食

 絵をしっかり見て、「そりゃ、寄らなきゃ!」とカミさんの言うことを聞いてザッハホテルでザッハトルテ。各国お上りさんぎっしり並んで狭いカフェでちじこまって食べて、ネクタイを結んで楽友協会へ。
 今日はシェーンベルクの大作「グレの歌」。1,000人のオーケストラと言われる曲だがウィンフィル約200名、ソリスト5名、語り部1名、男声合唱団が舞台の奥に200名ばかり、ステージの上のテラス席に女声合唱団150名ばかり。総勢550名ほどに客席は1200~1500。指揮はズービン・メータ。バルコニー席の最前列、お一人90ユーロ。何とも贅沢なコンサートである。
 客席で台本を買い。そのドイツ語を追って聞き入る。あらかじめあらすじは読んでいったが、歌詞の詳細な意味はよくわからない。が、今の情景がどんな場面なのかはわかる。しかし、このスケール!ま、しばらくはお目にかかれないだろうなと、思わずにんまりしてしまった。

6月3日(日)

 4日間楽しんだウィーンから今日はアイルランド・ダブリンへ。エアはエアリンガス。
 エアリンガスは本来アイルランドのナショナル・フラッグだったのだが、いつの間にかローコスト・キャリアに。ウィーン─ダブリン、2人で航空券185.98ユーロ、荷物代、ゴルフバッグ代を入れて267.98ユーロ(当時1ユーロ105円で28,140円)。11:40発、13:30着。
 ダブリンでレンタカー(ニッサン・マーチ 1週間約25,000円)をチェックアウトしてベルファーストへ。今回のナビにはちゃんとゴルフ場の名前が出てくる。

Ireland & Northern Ireland

 ダブリンからベルファーストへは快適な高速道路で2時間ばかり。右ハンドル、左側通行で全く違和感なし。途中のサービスエリアにはファーストフード、サンドイッチ、コンビニ。夕方ベルファーストについてDays Inn というアメリカンタイプのホテルにチェックイン。39ポンド(1ポンド=130円で約5,000円)。シャワーをしてさっそくパブへ。さあ、ギネスとアイリッシュウィスキーの国に来たぜと嬉しくなる。

(左)ベルファーストのグランド・オペラ・ハウス前の通り(右)さっそくギネス
(左)好きです!パブの景色 (右)黄色い樽に1608とある。世界最古の蒸溜所ブッシュミルズの初代の樽詰め品?

6月4日(月)

The Royal County Down Golf Club

http://www.royalcountydown.org/

9番427ヤード P4 セカンドショット地点 スリーブ・ロナードの山が背景

 このたびのゴルフでは最大の目標がこのロイヤル・カウンティ・ダウン。世界中を駆け巡る名コースファンに、ひとつだけお気に入りのコースをあげろと聞くと、通称ニューカッスルと呼ぶこのコースとスコットランドの北の端のロイヤル・ドーノックとに分かれるそうだ。
 このカウンティ・ダウン。オールド・トム・モリスが1889年にわずか4ポンドで設計したことで有名だが、大塚和徳さんの「世界ゴルフ見聞録」によると、それは9ホールだったコースに9ホールを追加で造るときに意見を求められ、その報酬が4ポンドだったことで、このコースは多数の有力メンバーがハリー・バートンやハリー・コルトを呼んだりして改造に改造を加え、強い情熱と努力で一流コースに仕立て上げたものだそうです。

(左)1番ティー脇の練習グリーンからハウスを見る   (右)1番503ヤード・P5
(左)1番503ヤード・P5   (右)2番387ヤード・P4 セカンド地点からふり返る
(左)2番387ヤード・P4 右はダンドラム湾の海   (右)6番355ヤード・P4
(左)9番427ヤード・P4 最高に有名なホール   (右)9番セカンド地点からふり返る。ティーは稜線の向こう
(左)ご一緒したお2人と10番で   (右)15番454ヤード・P4
(左)17番402ヤード・P4 珍しく池   (右)18番528ヤード・P5
ハウスからまさに「コースは海」そのものを見渡す

 久しぶりのリンクスであるが、快晴で、風も穏やか。リンクスとしては異例の良コンディション。バックから7,186ヤード、白から6,878ヤード、グリーンフィ160ポンド(約20,000円)。黄色から6,675ヤードで黄色から2人のメンバーとまわる。この2人はダブルといってひとつは肩に背負い、ひとつはカートに乗せて引く、1人で2人のキャディーを務める若いキャディーを雇っている。私は電動カート(エレクトリック・トロリー)を借りる。腕前は3人ともどっこいどっこい。
 コースは何とも言えない味があり、気持ちがいい。もちろん静かなたたずまいはたまらない。超有名な9番のセカンド地点の情景。しっとりとしていて、山並みを遠くに見、教会をバックにグリーンを狙う。最高のカメラアングルである。しかし、ラフとブッシュにはまいる。やはりしっかりリンクスなんだ。が、スコットランドのリンクスとどこか微妙に違うような気がする。山並みが見えるから?アップダウンが案外あるから?それが何かなのかは未だにわからない。真剣にやり過ぎてどっと疲れてしまった。スコアも散々。しかし、ともかく各ホール、美しい。雄大な自然の中でゴルフをしている実感がある。「もう一度来いよ!」言われているような気がした。
 ホールアウトしてランチをしていたらカミさんから電話でマウント・スチュワートにバスで来たのだけど帰りのバスがなかなか来ないから迎えに来いという。ナビで検索をしてもわからないのでコースのおじさんに頼んでパソコンで地図を出してもらってクルマを走らせる。20分ばかりしたら「バズが来たわ」とのこと。ああ、やっかいなやっちゃ!
 ベルファーストに帰り、カミさんを乗せてポートラッシュに向かう。

Portrush

 ポートラッシュはベルファーストから1時間20分くらい。小さな小さな岬の町である。北アイルランドでは一番北の町。ブッシュミルズ蒸溜所、六角の石柱群で有名なジャイアンツ・コーズウェイ、ダンルース城などを巡る観光拠点。
 夕暮れについて港をぐるっと回ったあたりにレストランを探す。イタリアンやパブなどあるが、写真の左端のパブが賑わっている。3階まであり、座れる3階でギネスを飲み出したが、食べ物は何があるの?と聞くと、食べ物は2階のレストランという。で、いってみると人がぎっしり。入口の娘さんに「今日は予約でいっぱい」と言われ、「待つよ」「いや、無理です」。カウンターでワインを飲みながら粘っていたら、「ここでよかったら」と言うので、「もちろん結構」と答え、「なにがおすすめ?」と聞き料理を頼むと、これがまたとびきりおいしい。店名はハーバー・ビストロ。

6月5日(火)

 ほんとは、今日はこの町のすぐ脇にあるロイヤル・ポートラッシュでプレーしたかったのだが、今年のアイリッシュ・オープンの会場となり、まだ3週間先だというのにクローズ。ハリー・コルトの名作でプジョーランクは19。文句なしの世界に冠たるコースである。予約の電話を入れたとき、もう一つのコース、バレーはオープンしてるよと言われたが、ま、観光をすることにする。

(左)1608年創業の最古のウィスキー蒸溜所ブッシュミルズ  (右)ジャイアンツ・コーズウェイを遠望
ダンルース城

 観光の見所や解説はガイドブックなどを見ていただければと省略。雨も降ってきたのでデリー/ロンドンデリーに向かい、サンドイッチとスープの昼食。大聖堂をひとつ見て、バリー・リフィンに車を走らせる。
 バリー・リフィンはほんとに田舎そのものの町。しかし、まずまず立派なホテルが3、4軒ある。ゴルフコースから町まで2分くらいなので、まずはコースを下見。午後5時前というのにニューコースからの4人組の若者がスタートしていく。かっこいいスイングを見ていたら、支配人らしい人に話しかけられた。「あす朝、プレーします」というと、「どちらのコース?」と聞くので「オールド」と答えると、「ニューコースもいいよ」ときた。

6月6日(水)

 バリー・リフィンはオールドコースが1947年開設。 Lawrie と Pennink という人が設計し、 Hackett 、Hopkins、そして2005年に Nick Faldo がリニューアルしている。ニューコースは Glashedy Links と呼び1995年新設。
 ニューコースがプジョーランク17でオールドは16だが、やはりオールドだろ!とこちらをまわる。グリーンフィ80ユーロ。(ここはもうアイルランド)。

 

Ballyliffin Golf Club

http://www.ballyliffingolfclub.com/

7番164ヤード P3 バーディーチャンス。もちろん単なるパー!
(左)クラブハウス  (右)1番ティーからクラブハウスを見る
(左)1番378ヤード   (右)1番グリーン
(左)3番342ヤード P4 まさにリンクスそのもの  (右)7番164ヤード P3
(左)8番グリーンと9番のティー   (右)10番 ミスコースをしてここからニューコースのイン
(左)13番525ヤード P5  (右)14番158ヤード P3
(左)15番 425ヤード P4惜しいパットを外してボギー  (右)17番544ヤード P5 グリーン
(左)18番393ヤード P4 やっとパー  (右)ここもリンクスはやっぱり海?

 バリー・リフィンはほんとにアイルランドの北のはし。ロンドンデリーから1時間少しイニショーエン半島の北海(大西洋)に面した辺鄙なところ。
 ニック・ファルドのお気に入りだったらしく、海の景色とサンド・デューンの丘とラフの美しさに惹かれたらしい。2005年には自らバンカーなどの位置を検証し、リメイクしている。
 あまり変化はないように思うが、プレーしてみると空気や地面の肌触りが実によい。どうしてかはわからないが、なんだか嬉しくなるコースなのだ。8時30分頃オールドリンクスからスタートしたのだが、インのティーを間違えてニューコースに入ってしまった。面倒くさいので、そばにいたメンテのおじさんにこのまま行ってもいいか?と聞くと、「もちろん、何の問題もないよ」というので、図らずもオールドとニューの両方を楽しむことができた。
 黄色からオールドはアウト3,013ヤードP35,ニューコースのイン3,655ヤードP37。オールドは緩やかなアンジュレーションがあり、ニューは平坦なホールが多い。オールド42ながらニューに手こずり、ようやく90を切ったスコア。
 12時前、ホールアウトして、ホテルでカミさんと待ち合わせ再びコースに戻ってハウスで昼食。カミさんは田舎の庭先を一軒一軒見て回っていたらしい。「よかったわよ!」なんて言ってた。ドネゴールを経てスライゴーに向う。
 スライゴーはレイトレム県の県都でアイルランド北部の中心的な町。近郊には古代の遺跡が点在し、アイルランドを代表する詩人・イエーツが子供時代を過ごした町としても有名だ。値段の割りに豪華なホテル、ベストウエスタン・スライゴーに泊まる。約70ユーロ。

6月7日(木)

 しっかり朝ご飯を食べ、通称ロッシーズ・ポイントと呼ばれるカウンティー・スライゴへ。およそ15分。
 カウンティー・スライゴは1894年開設。あのハリー・コルトの傑作と言われる名コース。白マークからアウト2,933m(3,226ヤード)P36,イン2,960m(3,256ヤード)P35,6,482ヤード、P71。グリーンフィ75ユーロ。

County Sligo Golf Club

http://www.countysligogolfclub.ie/

2番273m(300ヤード)の短いP4
(左)7番385m(423ヤード)ハンデ1のミドル  (右)9番140m(154ヤード)P3 前方にバンブルベン山
(左)10番348m(368ヤード)P4   (右)12番479m(527ヤード)P5 Light House のネックネーム
(左)13番150m(165ヤード)P3 クリッフル湾が美しい。スリーパットでボギー
  (右)16番175m(192ヤード)P3 4番アイアンでオンしてパー
18番339m(373ヤード)P4

 カウンティー・スライゴは海辺の静かなリンクス。アップダウンもあり、いくつかのホールにクリークが絡む。3番と5番のパー4は打ち下ろし。とくに5番は豪快にかなり高いところからの打ち下ろし。思い切りたたいたら右にプッシュアウトしてクリークを超えてOB!トリ。7番、8番とクリークがあり、難しい。手堅くボギーで我慢。9番は海の向こうに平べったい山が見える美しいショートホール。
 インに入るとググッと難しくなったような気がする。12番のロングは長くウッド、ウッド。13番、16番のショートは右にクリッフル湾の海を見て美しく、かつ味わい深い。17番はセカンドが左にドッグレッグにていて、しかも思いっきりの打ち上げ。ドライバー、7番ウッド、アプローチサンドでやっとボギー。
 いやいや、豪快で変化に富み、全くおもしろいコース。「ふーん、ハリー・コルトってこんなんなんだ」とその真骨頂を味わい尽くした感じ。しかし、スコアは48、46の94。OBひとつ、ロストボール3つ。
 ホテルに帰り、町歩きのカミさんとホテルのパブで遅めの昼を食べ、ダブリンまで180㎞ばかりの国道を走る。ボイル、キャリック・オン・シャノンの町、湖を抱いたいかにもアイルランドだなあ、という感じの緑の中を走る。雨が降ったり陽が差したり、「きれいやなあ~」と同じセリフばかりつぶやく。が、残念ながら名物?の妖精とは出会わなかった。

 夕刻、ダブリンの町に入り、オコンネル橋近くのホテル。なんと、エレベーターが修理中で使えず4階までふうふういいながら荷物運び。
 雨が激しくなった中、テンプル・バーの目星をつけていたダイニングパブ「The Oliver St. Jhon Gogarty's」へ。ギネス、ワイン、オマールエビ、フィッシュ・アンド・チップス。このフィッシュ・アンド・チップスが最高。デザートも入れてこの旅、一番のおいしさを堪能した。

Dublinで

(左)ちょっと奮発してオマールエビ  (右)このフィッシュ・アンド・チップスが見た目も味も最高。
(左)デザート   (右)階下ではパブ・ミュージック
翌日はトリニティーカレッジへ

6月8日(金)

 昨夕から雨。ゴルフはあきらめて循環のシティ・ツアーのバスで市内を巡る。まずはトリニティーカレッジでケルズの書。前に来たのは13年前。展示場はずいぶん変わっていて、パネルやビデオでの解説が延々と続き、そしてあの美しいケルズの書にたどり着く。やはり、これだけは変わらず4ページだけ展示。ロングルーム(2階の開架図書館)は何も変わっていない。
 バスは所々で降りて見物し、夕方、ジェイムソン蒸溜所で見学と試飲。しかし、雨が降り寒い。ホテルに帰り、日本から持って行ったご飯と親子どんぶりを「食べてしまお!」と温めて食べ、昼間見つけたアイリッシュ・ミュージックとダンスをやっているオコンネル橋のそばのパブへ。団体さんも多く、食事をする人は舞台の近く、飲み物だけの客は少し離れた席。
 アイリッシュ・ミュージックがどんなものか全く知らなかったので、「えっ、アメリカン・カントリーソングやん!」という感じ。カミさんは「グリーン・グラスよ」なんていう。しかし、ご機嫌な曲が多く、コーラスの部分ではお客の多くが合唱に加わる。いい感じだ。アイリッシュダンスは例のリバーダンス。
 日本に帰ってからアイルランドファンの長女に、「あれって、西部劇に出てくる騎兵隊の軍歌みたいやんか」といったら、「バカだねえ、それこそ元がアイルランドじゃないの!」と言われてしまった。そういや、ジョン・フォードもジョン・ウェインもアイルランド出身やわな。その後、司馬遼太郎の愛蘭土紀行で紹介されていたウルフ・トーンズを聞いてみたら、あのときパブで合唱していたひとつが God Save Ireland だったとわかった。なかなかいいじゃん。My Heat is in Ireland 気持ちよさそう、A Nation once Again もいいな。よし、こんどは歌えるように練習していこう。

6月9日(土)

 今日はゴルフ。昨日予約したセント・マーガレットに7時頃でかける。車で30分足らず。空港の少し北。幸いにも雨が上がった。
 8時ティーオフ。私が一番スタートで、各ホールのピンは抜いたままでグリーンに寝かせてある。
 土曜だというのにグリーンフィは40ユーロ。後で気づいたのだがどうやら早朝割引だったみたい。

St. Margaret's Golf & Country Club

http://www.stmargaretsgolf.com/mysitecaddy/site3/

3番509ヤードP5
(左)5番159ヤード P3  (右)7番362ヤード P4
(左)8番459ヤード P5まだピンが寝かせてある   (右)13番170ヤード P3
(左)19番443ヤード P4 長い!  
(右)クラブハウスで。パドレイグ・ハリントンの2007年カーヌスティーのチャンピオンフラッグがあった
ストリート・パフォーマンスと(クラフトン・ストリートで)

 セント・マーガレットは全く静かな林間コース。しかも雄大なスケール。ブルーから6,907ヤード、白から6,617ヤード、黄色から6,364ヤード。少しきばって白から。アウト3,247ヤード・P36、イン3,382ヤード・P37で73。
 が、これが長い。すこし疲れもあるのかシャンクがでてとまらない。変化があって、ゆったりしていて、ウォーターハザードも適当にあり、おもしろさがあり飽きささない。3番、8番のロング、3番はパーをとれたが8番は459ヤードながらフェアウェーを横切ったクリークが左をずっと走りグリンの左に池を作っている。セカンドを4番アイアンで刻むと3打目に距離が残り、左の池が怖いので当然右へ外す。アプローチ、パットが下手な私はボギーが精一杯。
 10番あたりから風が強まり、グリーンもアンジュレーションが強くなり、グンと難しくなる。ダボ、ボギー、12番ではロストとシャンクでトリ。13番も170ヤードを4番アイアンで池に落としトリ。14番は393ヤードでハンデ1。緩やかに上っていて長い。ミドルだというのにドライバー、4番アイアン、8番アイアン、8番でころがし、2パットでダボ。15番ショートでやっとパーもあったが、前半粘ったつもりでも終わってみるとあわや100。11時20分ホールアウト。
 どっと疲れたが、体力つけてもう一度挑戦したい、いいコースである。
 シャワーをして、ビールは我慢してコーラに生ハムたっぷりにトマトやレタスを添えたオープンサンド、ゆっくりカプチーノを飲んで8,5ユーロ(900円足らず)。日本は高いなあ~、と思う。
 ダブリンに帰り、カミさんとクラフトンストリートをぶらつき、空港へ。エア・リンガス、ダブリン発18:30,リスボン着21:10。

6月10日(日)

 昨夜は遅くリスボンに着き、タクシーでロシオ広場脇のホテル・アメリカーノ。広々とした部屋で風呂もついていて、4泊2万4千円。あまりおいしくないが朝食もついている。
 今日はユーラシア大陸の西の果て、ロカ岬に行こうかなとロシオ駅に行くと、なんと、「今日は電車、ありません」という。ストかなあ、そんな雰囲気ないけどなあ~。思ってもないものはない。で、一日乗り放題の循環観光バスで観光。以下、写真のみご紹介。

Lisbonで

(左)聞いたが忘れた名前の花が真っ盛り  (右)先頭がエンリケ王子、次がザヴィエルの発見のモニュメント
(左)大理石の世界地図にポルトガルが発見!?した国の発見年   (右)ジェロニモス修道院

6月11日(月)

 さて、本ツアーの最終ラウンド。
 電車で大西洋に向かって40分ほどのカスカイスという町まで行きタクシーで15分、ペンハ・ロンガ。プジョー評価16、ロバート・トレンド・ジョーンズ・ジュニアの設計。電動カート込み110ユーロ。ホテルを併設したリゾートコース。バックから6,313m(6,944ヤード)、白、黄色とあるが疲れているので黄色からアウト2,722m(2,994ヤード)・パー34、イン3,802m(3,082ヤード)・パー36、6,076ヤードP70。

Penha Longa Hotel Spa & Country Club

http://www.penhalonga.com/en/golf/

3番276m(304ヤード) P4
(左)リゾートらしいハウス  (右)1番272m(299ヤード) P4
(左)3番276m(307ヤード)P4。 R・T・ジョーンズJrらしいコース   (右)4番357m(393ヤード) P4
(左)5番142m(156ヤード) 打ち下ろしのP3  (右)8番461m(507ヤード) P5
(左)8番 3打目地点 池を越えた右にグリーン  
(右)9番325m(357ヤード)美しい登りのP4 セカンドに7番ウッド
(左)10番359m(395ヤード)P4  (右)12番405m(446ヤード)P5
(左)15番145m(160ヤード)P3  
(右)16番365m(402ヤード)P4 打ち下ろして右にドッグレッグで上り
(左)16番365m(402ヤード)P4 グリーンから見る  
(右)18番428m(471ヤード)P5 ティーからど真ん中にナイスショット
18番グリーンからふり返る

 晴れ、ときどき強い風。ときどきひと雨。丘陵地の美しいコース。ファアウエーのアップダウンも大きく、グリーンは私にとってちょうどいい速さ。落ち着いていてトリッキーさは全くなし。R・トレンド・ジョーンズ・Jrながら親父と変わらない雰囲気のいいコース作りである。とくに3番のパー4、12番のパー5は格調の高い優美なホールである。8番の3打目に池越えとなるロングもおもしろい。池も嫌みなく配置されている。
 スコアもまあまあの可でもなく不可でもなく、気持ちよくまわる。が、ドライバーに比べアイアンがイマイチ、疲れかなあ~、シャンクがでてしまう。
 設計意図は上級者からアベレージクラスまで全てのプレーヤーが楽しめるチャレンジングなコースに仕立てたとのこと。開設は1994年。高級なスパ・リゾートホテルを併設する。上がってレストランのテラスでビールとスパゲッティを食べていたら、左隣のカップルはスイスから、右隣はアメリカからとのこと。
 帰りはシントラまでタクシー(こちらの方が近かった)で電車でロシオ駅に戻る。
 その夜は、これもリスボンでは必見の(?)ファド。ホテルで一番のおすすめのカーサ・ド・ファドをと言うと、「まっかせなさ~い!」と言う感じで A Severa ア・セベーラというところを予約してくれた。8時頃から食事をして11時頃に帰ったがまだまだ演奏と歌は続いていた。

6月12日(火)

 今日は最後の観光。やっぱ、ユーラシア大陸の最西端へ行ってみようと、ロシオ駅で「Bilhete Train & Bus」と書いて窓口に見せると、シントラまでの電車とシントラ観光巡回バス、ロカ岬を経てカスカイスまでのバス、カスカイスからカイス・ド・ソレ(リスボン)への電車の切符セットをくれる。12ユーロ。

Lisbonで

(左)リスボンの広場  (右)ホテルの前の眺め
(左)ファドで   (右)「歩き方」に写真が載っていた歌手が歌っていた
ユーラシア大陸の西の果てロカ岬
リスボンの大衆食堂で。 左が豚ステーキ、右がアジの焼いたん。
ワインはブランコ(白)、チント(赤)というだけ。が、これがうまいワイン!

 シントラはリスボンから28㎞のかって貴族の別荘地で世界遺産の町。観光巡回バスは王宮やレカイラ宮殿、ベーナ宮殿などを回るが、ま、ベーナ宮殿だけをしっかり見て駅に戻り、駅前でビールにハンバーガーで昼食。バスでユーラシア大陸の果てロカ岬へ。ま、これらもガイドブックにどっさり載っているので省きます。
 で、リスボンに帰り、ホテルのすぐ横のスーパーで買い物。ワインもどっさりあって、お客さんを見ていると1.99ユーロあたりを買っていく人が多い。200円少しだ。好きそうなお客さんに「あんたのお薦めは?」なんて聞くと、3.5ユーロから5.9ユーロあたりを「これらなら、間違いないわさ(と、言葉は全くわからないが、たぶん、そういう感じ)」で、3本ばかり買う。これがまあ、うちに帰って飲んだんだが、いいんだなあ~!飽きの来ない、全く自然で嫌みのないうまさ。リスボンの人はいいよなあ~!そうそう、ここでカミさんが買ったビスケットなどもうまかった。町中に高級なお菓子屋さんがあり、そこで5,000円ばかりお土産を買ったが、こちらをもっと買ってくればよかったとのこと。
 リスボン最後の夜は、庶民的な食堂に行こうと、ロシオ広場の劇場の裏の大衆食堂に行く。
 入り口でおばさんがイワシを焼いていて、アンチョビとポークを注文したらアジが出てきた。まあ、これも悪くはなかったが、リスボンに来たらイワシを食べなきゃと、おばさんに1匹でいいからと焼いてもらう。アジもイワシもただ焼いただけだが、日本のとはだいぶ違った味がする。特にアジにつけて食べるソースが凝ったモノで3種類でてくる。これが醤油ベースでもなく味噌でもなく、やっぱ洋食なんだな。皆さん、きちんとナイフとフォークで食べている(あったり前か?)。そしてまあ、ここでのワイン。これが庶民が毎日飲んでいると思われるワイン。いいんだなあ~、これが……。

6月13日(水)

  と、いうことですべて終了。リスボン─フランクフルト─名古屋。リスボン発は午前6時50分。4時に予約してあったタクシーで空港へ。今日は大きなお祭りがあるらしく、この時間だというのに大勢の人が町を歩いていた。