私の大好きな画家の三人、恩師である山口長男、ボローニャのモランディ、そしてロシア出身でフランスで活動したセルジュ・ポリアコフ。
 そのポリアコフ。死後38年が経ち、はじめての大回顧展がミュンヘンであるという。
長年、この回顧展に向けプロジェクトしたクンストハレの部長はこの日を見ることなく、昨年2006年死去。
またこの展覧会には、それ以前よりヒポ文化財団美術館の初代館長で2005年秋に死去された、ペーター・アデ氏が生前に提案していたもので、ここにも同氏へのオマージュがこめられている。
尊敬するポリアコフがたっぷりと見ることができることを両氏に感謝しつつ、駆けつけた。
 安い航空券を探すと、タイ航空があった。バンコクに3日、ミュンヘンとザルツブルグに6日。もちろん、クラブはしっかり担いで行ってみた。

2007年6月26日(火)

中部空港─バンコク─ミュンヘン往復55,000円。プラス燃料サーチャージその他36,230円。計91,230円。
 いつも思うのだが、バンコクのスワンナプーム空港からスクインビットのホテルまでメータータクシーで400バーツする。しかし同じホテルの前でつかまえたメータータクシーで空港までは150バーツから200バーツまでである。このシステムがどうもわからない。
 今日はトンローの屋台。ビール大瓶1本、缶ビール1本、ガイヤーン(鶏の焼いたもの)、サラダ、カーオパット(焼きめし)で230バーツ(約840円)。カーオパットは大声で道の向かいの仲間の店に頼んでくれる。
その後、カノクエートで2時間マッサージ。ナナのマンハッタンホテルに帰り、デパ地下でビール4缶、水2本、ビスケットで147バーツ=約540円。(1バーツ=3.6523円)
 6月末のバンコクは歩いていると汗をかくが、思ったより暑くない。

6月27日(水)

 昨夜はしっかり早めに寝て、6時起床。みそ汁、ご飯やお粥もある朝飯をとる。日本からのビジネス客も多く、読売新聞を読んで7時過ぎ通りでタクシーをつかまえ、ラムルッカへ。

ラム・ルッカ Lam Lukka Country Club

 クラブ・タイランドからエントリーしたら、ちょうどこの日はスポーツデーとかで、グリーンフィが半額の600バーツ。
 今日はウエストのイン(D)から。前の組は日本人の5人組(上の写真)。キャディーを含め10人になり、人垣ができる大集団になる。前もつかえているし、1人のんびり行く。池には珍しく入らず、時々ダボもあるが44。曇りで、そう暑くない。
 ウエストのアウト(C)に移ると、前の2人がフェアウェーの途中から「打ってこい」という。「一緒に行こう、どこからだ」と聞くと「バック」という。
と、ここでマイ・キャディーがふくれる。というのは、パーをとったら20バーツ、バーディーは100バーツのチップといってあったので、バックからだと実入りが少なくなると思ったらしい。ま、そのとおりだが、バックから付き合う。そのかわりといっちゃなんだが、今日は後になんにもないので、ワンハーフするからとなだめる。

韓国の2人。いずれもビジネスで滞在。左のひとは片言の日本語が話せる。

 愉快な2人で、なかなか明るく、日本語はぜんぜん喋れない方まで、日本のカラオケ歌謡曲はバッチシ振りをつけて歌う。ゴルフの方は左がハンデ15くらい、右は25くらい。
 時々トラブって、トリをたたき46。キャディの心配が当たった。13時05分にあがり、ビール小、冷や奴、カレーライス(みそ汁付のまったく日本版カレー)で265バーツ(約960円)。
 イーストのアウト(A)へ。
 今度は大柄の韓国人、タイ人のアディソンと3人。私と韓国はバック、タイ人は白から。
 タイはうまくないが、韓国はよく飛ばし、なかなか好き者らしい。ここのメンバーとかで、この韓国が連れているキャディーがとびきりの美人でカッコイイ。もちろん、今後のためにキャディー番号をメモっといた。
 そうそう、そういやあキャディは指名することができるのだ。キャディに名前とキャディ番号をスコアカードに書いといてというと、電話番号まで書いてくれるキャディもいる。これからは自分のキャディでなくとも、素敵なキャディと出会ったら番号をメモしておこう。
 我がキャディは7番までパーもバーディもとれず不機嫌。この不機嫌がちょっといただけない。8番、9番でやっとパー。
 あいかわらず、グリーンは早く感じたが、シュリンプメーターで9.3とあった。
 16時30分にあがり、シャワー、ビールし、タクシーを頼んでぼーっとしていたら、激しいスコール。
 ホテルに帰り、プロンポンのしゃれたコカでタイシャブ。カニ、大エビ、ホタテ、魚のすり身、ハクサイ、空芯菜、とうふ、ビール大2本。845バーツ(約3,100円)。大満腹。
 その後、近くのポーマッサージへ。(2時間250バーツ)。

クルンテープ・クリタ Krungthep Kreetha Sports Club

6月28日(木)

 クルンテープはスクインビットから30分と近くて、ゆったりとして良いコース。1800バーツ、キャディ250バーツ。普通の人はこれだけだが、カートを使うと600バーツ。見ているとカートを使っているのは日本人だけ。ゴルフというと歩きという概念がなくなったようだ。
 今日のキャディさんは18才のちょっと太めの娘さん。スコアカードに名前を書いといて、というと電話番号まで書いてあった。まじめな感じ。   

左=なまえはNeen、キャディ番号324。  右=コースは落ちついていて、ゆったりした感じ。

 アウトは3,403ヤード、イン3,332ヤード、6,735ヤードで距離もそこそこ。グリーンもちょうどの速度。しかし、しっかり打たないと微妙に曲がる。
風が少しあり、日本の真夏とかわらない。
 珍しくアウトは好調で、2番ロングをダボ、6番ロングと9番ミドルをボギーとしたのみでバーディ無しで40。5番436ヤード、7番454ヤードのミドルあたりがポイント。私の距離でセカンドは210〜230ヤード残る。4Wがたまたま当たって、寄せたり、オンしたりでパーを拾ったのが大きい。9番で前の松田さんという方に追いつき、「ワンホールですが、ご一緒しましょう」とおっしゃるので合流。松田さんは6時40分にスタートし、このホールであがりとのこと。

 インに入り、すなおな、いいホールが続くが、10番から15番までバンカーのアゴだったり、寄らず入らずだったりし、すべてボギー。パーは16番のショートだけ。13番で前の日本人4人組をパス。
 あがりの18番416ヤードでアイアンを2度ダフり、ダボ。結局平凡なスコア。12時ホールアウト。
 シャワーして、ビール、パッタイ(タイ風焼きそば)155バーツ(約570円)。
 ホテルまでのタクシーはすぐ来て、120バーツ(440円)。ベッドにゴロンと転がったら、窓の外にスコール。
 ひと眠りして、エンポリアムに出かける。ここの箸は6客700バーツ。駅のおみやげ屋さんで90バーツ。思い切って700バーツ。きのうに続きポーマッサージで2時間(250バーツ、プラス、チップ100バーツ)。
 BTSでチェルノンシーへ、「ソンブーン」で夕食。食べたいものが多いが、最低でもプーパッポンカリー(カニのカレー炒め=やっぱ、うまい)、空芯菜(コクがあり、ニンニク風味がきいていて油に工夫がある)、エビの茹でただけのもの、トムヤンクン、ごはん、ビール、日本酒(白鶴300ml)。ま、食べられるわけもないが、ここに来たからにはと頼む。1290バーツ(4,700円)。
 ふと隣を見ると、西洋人1人、ビジネスマン風の60才前後とおぼしき人。「どこから?」「スエーデン」「お仕事?」「そちらは?」「遊び。ミュンヘン行く途中にバンコクでゴルフ」なぞと話す。「アニカ(ソレンスタム)によろしく」「ナイス・メッチュ・ユー。ハバ・ナイス・トリップ」と挨拶しタニヤを通り、再びBTSでホテル。風呂に浸かり、ビール1本を飲んで寝る。

6月29日(金)

 7時30分起床。朝飯を食べ、新聞。宮沢喜一さんが死亡とある。数少ない好きな政治家の1人だったのに。
 9時30分チェックアウトし、タクシーを拾いスワンナプームへ。ホテルの前の配車係に頼むと800バーツという。流しを拾うと110バーツ。ちょっと張り込んで140バーツ渡す。
 TG924にチェックインし、持参のビールを焼き鳥(200バーツ)で飲む。空港は町中の5、6倍の値段。しかし、持ち込みはごく普通らしい。

 13時過ぎ飛び立ち、ミュンヘンに19時過ぎに着陸。時差は5時間。つまり11時間のフライト。
 このフライトルートがすばらしい。
 バンコクを飛び立ち、ミャンマー、インドの北部からネパールのカトマンズの南、アフガニスタン北部、カスピ海を横切り、アゼルバイジャン、グルジアを通り、黒海を東から西へ縦断、ルーマニア、ハンガリー、ミュンヘン。
 残念ながら窓側席でなかったのでよく見えなかったが、インドの大地、ヒマラヤ、ルーマニア山地にアルプス。世界一の湖カスピ海。興味のある地域ばかりである。しかもずーっと昼間。しかし、途中の多くの時間は睡眠時間とかで窓を閉めさせられる。しかたなしに(?)ビールやワインをたっぷり飲んで熟睡。

 空港からSバーン(近郊電車)でミュンヘン中央駅(8.8ユーロ)。ユーロが高く、空港の両換えで1ユーロ=188円!。極力カードでの支払にするが、それでも後で請求明細を見ると1ユーロ=166円〜167円。
 電車は麦畑やとうもろこし畑の中を走り、40分あまりで中央駅。9時30分、駅に近い安宿「HOTEL MODERN」(1泊55ユーロ=約9,200円)。
 駅前のイタリアンでビール、スパゲッティ・ボンゴレ、グラスワイン。うまくはないが食えなくもない。

6月30日(土)〜7月1日(日)

 ミュンヘンでの美術館巡り。

ミュンヘン美術館巡り

この欄、ご興味のない方は飛ばしてください。
駅前のカールス広場 ミュンヘンの街角

セルジュ・ポリアコフ展 Serge Poliakoff

 セルジュ・ポリアコフは、1900年モスクワに生まれ、1917年の10月革命による混乱から逃れるため、父親とともにパリに移り住みます。パリでの暮らしは、キャバレーでギターを弾くことによって凌ぎ、たまたま芸術家たちと知り合い、前衛絵画の道へと導かれます。その芸術家とは、ワシリー・カンディンスキー、オットー・フロイントリッヒ、ソニア・デローニーなど、そうそうたる顔ぶれです。彼はロンドンとパリで美術学校に通います。
 基本のデッサンからはじめた彼は、間もなく表現の個性はカラーであると気づきます。しかし、彼が一貫して大切にしたのはモノクロをベースとした構成です。色はわずかに限定し、抑え続けています。
 彼は1950年代に入り、ほぼパリでも世界でも認められるようになりました。しかし、彼はその名声を振り切るように、なおも前へ進み続けます。それは完成されたポリアコフを捨てることであり、必ずしも世間からは賞賛されなかったことも多かったことでしょう。
 1969年10月、ポリアコフはパリで逝去。
 飽くことなき前進。自分がバラバラになっても進む。バルザックの「知られざる傑作」の中に出てくる、いつか描くもののカタチがなくなってしまうプッサンとおぼしき画家の話。セザンヌも晩年はあれほど追い続けたカタチが筆致の中に埋没してゆく。真剣であればあるほど、思いがけないことになっていく。それでも進む。
 そんな画家の魂をポリアコフにも見せていただいた展覧会でした。

●1934年パリ、サクレクール
水彩(グワッシュ)

写生的カタチは3年ほどで消える。
●1946年「モノクローム」
オイル・オン・カンバス

構成的な画家が必ず通る一時期。
モンドリアンの「リンゴの木」、山口長男の「庭」に通じる。対象を見ながらの写生だろう。
このあたりからポリアコフの原点を感じる
●1954年「アブストラクト・コンポジション」
オイル・オン・カンバス

ポリアコフがあのポリアコフへと進む1950年代中期。まだ完成されていないが、どんどん前へ進んでいるのがわかる。
●1955年「コンポジション・イン・ブルー」
オイル・オン・カンバス

柔らかい感じで、一点から外へ広がるタッチ。ポリアコフの息づかいが聞こえてくるようだ。
形も完全に関連づけられ、ほぼこの時期のポリアコフが完成されている。
●1957年「コンポジション・イン・グレーの中に黄色と赤」
オイル・オン・カンバス

自分で自在に組み立てることができている。創って、歌っている。
一つの最高点に達している。
●1968年「アブストラクト・コンポジション」
オイル・オン・カンバス

 最晩年の作品。
1960年に入ってカタチが曖昧になりはじめ、再び明快カタチとなって集合するも、明るすぎて、なんだかワケの分からない、パターンのようになる。が、最晩年、もうひとつのポリアコフと呼べる世界が出現する。しかし、この翌年逝去。
びっちり3時間30分、凝視。
感動とともに心底くたびれる。
新市役所の前のペーター教会(左・写真)を通り、ビィクトアーリエンマルクト市場(左下・写真)へ。遅めの昼食にビール、ソーセージ、ザワークラフト、ポテト=15ユーロ(約2550円)。
フラウエン教会の塔に上りミュンヘンを一望。確かにヨーロッパの町であるが、古びていない(戦後に建て直したもので当然)。ホテルに帰る途中、アザム教会でドイツ・バロックそのものの聖堂を見る。(上の写真)。す、すご〜いっ!ただ、あきれるばかり。

 ミュンヘンの美術館は、古典の名作をヴィッテルスバッハ家が集めたアルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)、印象派以降、後期印象派、ドイツ印象派、ホドラーやクリムトなどの象徴主義等、近代絵画を集めたノイエ・ピナコテーク(Neue Pinakothek)、現代アートのモダン・ピナコテーク(Pinakothek der Moderne)、そしてカンディンスキー、クレーなど世紀末絵画を集めた市立レーンバッバギャラリーがある。
 とても1日では見きれない。アルテをパス。

ノイエ・ピナコテーク Neue Pinakothek

 近代絵画を集めたノイエ・ピナコテークは1853年、ルートヴィッヒ一世によって開設。戦災を受け戦後、立て直されたモダンな建物。

正面玄関脇のヘンリー・ムーア(左)、正面にマリノ・マリーニ(右)
1階入ってすぐのトップバッターはアルプスの画家セガンチーニ。
 点描ならぬ、微細な線描で、絵の具を盛り上がらせて描いている。いいねー!
ピカソ。
アルルカンやサーカスの曲芸師の青の時代。
こんなセザンヌがあったり、ボナール、エゴン・シーレ、クリムト、ゴッホのイイもの(涙が出るほどイイもの)……。
思わず力が入る。

写真にはないが、Franz Von Stuck(1863-1928)の前をはだけた半裸婦がすごい。

収蔵作品の質がよく、とにかく必見の美術館である。

モダン・ピナコテーク Pinakothek der Moderne

 20世紀から現代までのモダンアートの美術館。
 1階は近代100年のデザイン。建築、グラフィック。なにより現代デザインの基礎を創ったバウハウスの運動を一覧することができる。
 地階は、ポルシェから液晶テレビまでの工業デザイン。
 2階が絵画や現代オブジェ。ノルデ、キルヒナーなどのドイツ表現主義、ピカソ、ブラック、レジエなどキュービズム、理論抽象のカンディンスキー、マックス・エルンストや心の深いところから沸き上がる詩情豊かなシュール・レアリズム。
 ドイツが誇る、オットー・フロイントリッヒの構成的なイイものも多い。ここは彼の収蔵の中心的なミュージアムらしく貸し出し中の表示も多い。などなど感動的。
 が、わたし、オブジェというヤツがよくワカラン。

市立レーンバッバギャラリー Stadtische Galerie im Lenbachhaus

 アルテやノイエから15分くらい歩いてフランズ・フォン・レーンバッハ侯爵の邸宅を美術館にしたレーンバッバギャラリーへ。
 ここは、何と言ってもカンディンスキー。
 初期の素朴な写実からはじまり、1908年頃の抽象への変化、理論抽象の「点・線・面」のコンポジションに至る過程が完璧に収蔵されている。しっかり見ていると、作品を一瞥しただけで何年の作なのかが当てられる。それほど明確に一年一年変わっていく。もちろん連続していて、進化が大変面白い。
 クレーのもいいのがあり、見慣れないクレーもある。ミュンヘンの19世紀頃のつまらないクラシック絵画がご愛敬だ。

 もうグッタリ。
 

フラフラとホテルに帰り、シャワー。途中でかってきたコーラとリンゴをかじり、ひと休み。
今日は部屋食にしようと、デパ地下で惣菜とビール、ワインの買い出しに出かける。
が、デパートの前まで来るとあいにく日曜日で休み。「しかたないなあ。駅で何か買おうと戻りかけて、ふと前から来る夫婦連れを見ると、なんと小学生の頃からの近所仲間。
「タカハシやないか!」
「おっ、おまえなんでこんなとこにオンノヤっ!」で、近くのレストランでビール。
 女房殿に小学生の頃のこと、中学は私が私立に行き、別れ、高校で再会。ともに柔道部の仲間でもあることを話す。彼は息子がミュンヘンに単身赴任中で、遊びにきたとのこと。

ミュンヘン・ザルツブルグ

7月2日(月)

 6時起床、荷造りをし、朝飯をすませ、ミュンヘン中央駅のエイビスで車を借りだし、8時30分、ホテルで荷を積み、「さあ、ゴルフだっ」と走り出したら雨。
 A95に乗り、ノイシュバンシュタイン城で有名なガーミッシュ・パルテンキリヒェン方面に走る。が、雨に加えて渋滞。7のインターで降り、10時過ぎボヤ・ビルグ着。

ボヤ・ビルグ GOLF CLUB BEUERBERG

 ひどくなる雨で、「どうしようかなあ?」と考えながら、「とりあえず9ホール」と35ユーロ(約6,000円)。ショップで手引きカートを借り、がっちり雨支度をして歩き出す。と、2番で雨がやむ。「おお、いい気持ち」と思っていたら6番から再び雨。
 距離はメートル表示でバックより一つ前のブルーで、1番439m(482ヤード)パー5。アウト2,980m(3,278ヤード)パー37。
 そう長くないように思えるが、これが長い。雨で多少アップダウンがあるからなのか、距離の計り方がベストルートで計っているのか、なかなか乗らない。   

静かな丘陵のゆったりしていて良いコース。
ティーグランド脇にわかりやすい案内板がある。右は少し上り加減の9番、340m(374ヤード)のミドル。
サンドイッチを食べて考える。

 フェアウェー、グリーンともグッドで、水はけも悪くない。アイアンで気持ちよいほどターフが飛んでいく。そのまま戻すとピッタリはまって、バラバラにならない。グリーンは適当にアンジュレーションがあるが、嫌な感じはない。アウト、パーは3つあるが、ダボ、トリもあり45が切れない。くーっ!
12時20分にあがり、「さて…」と、まずはテラスでビールにチーズサンド、すこし肌寒いので、カフェオレを飲み(全部で5ユーロ=約870円)、後半行くかどうか様子を見る。
 見ているとなんだか小やみになり、やみそうな気配がするので、フロントに「行きます。後半9ホールのフィは?」というと、「35ユーロもらったから、どれだけやろうとフリーよ」という。

ラウンド中、誰ひとりにも会わなかった。

 インは2,840m(3,124ヤード)パー37。小やみになっていたのは10番だけで、後はずっと雨。
 このコースはプジョーゴルフガイドではコース評価17。(ちなみにカーヌスティー19、セント・アンドルーズ・オールドが18)。A95沿線にコースは多いが特に景観がよく、遠くアルプスを望むコースと紹介されている。ホームページは http://www.gc-beuerberg.de/

 3時前にあがり、シャワーをし、レストランでスプライトを飲んでいるとおじさん、おばさん、若い(といっても30半ば?)男の日本人三人がワインを飲んでいる。こちらに駐在とかで、少し話して、これから行くザルツブルグ近郊のゴルフ場、アルテンタンの事をきくがあまり詳しくはない。
 3時40分頃出発。A95に戻り9番で降りてA8へ行こうとするも、反対方面に行ってしまい、小さな町でおばさんに道を聞きA8に乗りザルツブルグへ。雨はますます強くなる。ザルツブルグまで約100km。途中国境を越えたはずだが、検問もゲートもなく、いつドイツからオーストリアに入ったのかまったくわからなかった。
 ザルツブルグ手前でA1ウィーン方面へ20分足らず走り、274で降り、Heendorf の村へ。一杯飲み屋のようなところのおじさんに「近くにホテルある?」と聞き、ホテル。(朝食付40ユーロ)。街道を横切ったすぐ前のレストランで夕食。

ヘンドーフのホテル(左)とすぐ前のレストランでの夕食。
ホテル前の街道(左)。一夜明ければ気持ちのいい晴天。

 ローストビーフ(といってもレバー風の柔らかい肉にポテトたっぷり)、サラダ、ビール。まずまずの旨さだが量が多い。コーヒーを飲み、16ユーロ(約2,800円)渡し、ホテルに戻り、シャワー。あすのゴルフ、ザルツブルグ市内、ミュンヘンへの道筋を調べ、買い置きのワインを飲み、10時45分寝る。
 道に迷っても、雨の中18ホールゴルフしたり、ドライブに時間がかかってしまったり、ま、ひとり旅ならこその気安さを満喫。

グード・アルテンタン GUT ALTENTANN GOLF & COUNTRY CLUB

GUT ALTENTANN GOLF & COUNTRY CLUB

7月3日(火)

 6時に目がさめると窓の外が明るい。窓を開けると気持ちのいい空が広がっている。この辺どこのホテルでも定番朝ご飯は、2、3種類のパン、バター、ジャム、オレンジかグレープフルーツのジュース、ハムとチーズにコーヒー、ところにより茹卵。
 グート・アルテンタンはホテルから5分。1989年開設でジャック・ニクラス設計。プジョーの評価は18点。明るく開けた丘陵のホール、深い森のホールに、ニクラスらしく池が絡むホールとなかなか美しく、おもしろいコース。料金はオーストリアを代表するコースらしく電動の手引きカートを含めて110ユーロ(約18,700円)と少し高い。

左:電動カート。     右:1番329m、パー4。
清々しい気候と眺め。後ろでダダッ、ダダッと音がするので、振り向いたら牛の一団が駈けていた。
距離は見た目よりはるかに大きく取らなければ届かない。
私としては珍しく上がってアップルパイなどを食べる。

 天気がよいのでバックから回る。
 アウト3,074m(3,381ヤード)パー36、イン3,029m(3,332ヤード)パー36、6,103m(6,614ヤード)パー72。
 出だしはいつものようにボギー、トリ、トリ、ダボ、ダボとバンカーからホームランしたり、木に当てたり、クリークに入れたりとつまずき、6、7、8番をパーにし、9番ロング、3打目100ヤードを9番アイアン(!)でピタッと寄せバーディにするも48。10番で前を行くおじさん2人とおばさん2人をパスし、やっとどうにか調子が出て41で89。「ま、しかたないか」となぐさめる。
 確かに気持ちの良いコースで、時にピート・ダイを思わすホールもあるが、自然な感じで、しかも見た目より根性のあるコース。しっかりかかってこいというニクラスの意志が隠されている。ただ、途中に茶店がなく、飲み物の自動販売機があるのみ。しかし小銭がなく、周りに人はいないし、のどがからからになった。9時にスタートし、12時に上がる。
 上がって、小さいビールにアップルパイとカフェオレ。甘いものが欲しくなるって少し疲れたかな?

 シャワーをしてゆっくりし、13時30分コースを出てザルツブルグ市内へ。

左:コースを出てザルツブルグへの道。   右:旧市街ゲトライデガッセの通り。
左:旧市街遠望。     右:なぜか内陸だのにうまそうなシーフード屋さん。

 市内まで地道を行こうとするも途中で迷ってうろうろし、Uターンしようとして縁石に乗ったらパンクしたりして、3時、ミラベル宮殿の駐車場。
 のんびりと歩いて旧市街へ。観光のメインストリート、ゲトライデガッセ通りは各国お上りさんでギッシリ。なぜか内陸の土地だのにうまそうなシーフード屋さん。ビールかワインが飲みたいが、クルマなのであきらめ、小エビのサンドにコーラ。しかしこれがうまかった。デザートのアイスを食べながら歩く。定番のモーツアルトの生家を見、モーツアルト広場。ミュンヘンで会った高橋の奥さんが着ていたアイネクライネのオルゴールが仕込んであるTシャツを探すも、あるにはあったがデザインが子ども臭すぎてパス。モーツアルトチョコレートを買って5時、駐車場に戻る。

 A1からA8でミュンヘンへ。が、途中、怖くなるくらいのどしゃ降り。アウトバーンを時速20 km 。ミュンヘンに近づき102のインターで降り、あすのゴルフ場に近い Wasseburg の村のガソリンスタンドでホテルを聞き304の街道筋のホテル「DA ROBERTO IN STAUDHAM」。

街道筋のイン風ホテル

 シャワーをして8時に下のレストランに降りて夕食。
 ミネストローネ、マッシュルーム・スパ、ビール、白ワイン、カップチーノ。朝めし付部屋代の48ユーロを含め72ユーロと奮発する。というのも、ここのおばさんの対応がじつに感じいい。「ソーリー、マイ、イングリッシュ、ベリー、テリブル」なんて断ると、「ノー、ミーツー、ワタシダッテメチャクチャヨ、ナントカカントカ……」。やっぱ、旅は田舎がいいな。

7月4日(水)

 5時前に目が覚め、うとうとして7時前起床。
 窓からのぞくとまたも小雨。8時にレストランに降りて、定番の朝めし。昨夜の感じのいいおばさんはいなくて、掃除のおばあさんひとり。
 8時30分過ぎホテルを出てゴルフ場へ。雨は降ったりやんだり。

グート・タイリング GUT THAILING

 

 今日のゴルフをどこにするか。もうひとつ今年ヨーロピアンツアーの「BMW International Open 」を開催したMunchen Eichenried というコースがあり、ずいぶん迷った。電話をかけてみると11時までに来いとかいうので、気軽にいつでもティタイムオッケーよという、タイリングにした。
 ゆったりとして丘陵に広がるコースには人影は全くない。じつに素朴というか質素。しかしおしゃれな感じもある。ま、日本にはない雰囲気である。
 プジョーの評価は16。手引きのカート込みで55ユーロ(9,300円)。安くはない。
 バック(白)からアウト3,120m(3,432ヤード)、パー37、イン2,981m(3,278ヤード)パー35。6,101m(6,711ヤード)パー72、コースレート71.7。

左:小さいけどおしゃれなクラブハウス。  右:1番。
左:1番ティからハウス。  右:1番ロング。上りのホール
左:コースは小高い丘の上。  右:ここまで来たらティに鐘で合図せよと言うこと。
左:16番ミドルはこの木の間をドライバーで。    右:15番ショートのヤード表示
ゆったりとした高原風。

 1番はゆったりと上ったロング。463m(509ヤード)。1打目これ以上ないようなナイスドライブ。2打目、これまたナイスバッフィ。3打目150ヤードを少し大きいかなと思いながら5番アイアン。ピンにピタッ。2mをはずしてパー。
 2番。打ち下ろし141m(155ヤード)。アゲインストの風が少し強いので6番アイアン。これがピタッと1.5mにつきバーディ。
「どうなっとるんや?」と思うところに急に雨。 3番ミドルでドライバーはナイスながら2打目がチョロ。ダボをたたいたところで雨が激しくなり、近くの小屋を見つけ逃げ込む。小屋の中でボンヤリと30分ばかり雨宿り。
 ようやく小やみになり再開。と思いきや、今度はあんなによかったドライバーが右にふけ出す。ダボ、ダボ、また雨。それからボギーが止まらなくなり結局10オーバー。風が冷たく、カシミヤのサマーセーターを着込む。
 後半はようやく晴れて気持ちのいい天気。が、疲れが出ているのか大きなものがまっすぐ行かず右へ行く。ティーを低くしてみたり、スタンスをクローズドにしてみたり工夫をするが直らない。結局90を越えてしまった。
 しかし、本当に気持ちの良いコースを独り占め。1人で前がいないと、ついどんどん行ってしまうことに気がつき、のんびりしようとティでくつろいで写真を撮ったり休んだりする。出会ったプレーヤーは遠くに1人で回っているのと3人組のおじさんとおばさんの二組のみ。のんびり歩いていると、幸せ感で笑えてくる。2時50分ホールアウト。ああ、ハラ減った。
 コースに人はいないのにレストランにはぼつぼつとビールやワインを飲んでしゃべっている人がいる。ビール小、ポークチーズサンド、コーラでお昼をし、ぐずぐずと酔い醒ましにショップなどを冷やかし、熱いシャワー。5時前コースを後にする。

GOLFANLAGE GUT THAILING

5時40分頃ミュンヘン空港着。
 チェックインし、本屋でプジョーのヨーロッパ1000コースの最新版(31ユーロ)を買う。
 出国手続きをし、レストランでたっぷりビールと白ソーセージ。

21時25分テイク・オフ。ルーマニア山地の上に達し、ビールを飲んでいたら揺れだし、突如ビールが上に吹き上がり、ドッカ〜ンッと機体が落ちる。熟睡1時間、あとはうつらうつら5、6時間。

2月5日(木)

12時20分バンコク着。
 機内でよく眠れたら、再度クルンテープあたりでと思って、荷物はバンコクまでにしていたのだが、あまり元気でもないので、荷物は預けてマッサージに切り替える。エアバス(150バーツ)でプルンチット。ナライパンの地下のヒナ壇マッサージ。といっても、入口のところにマッサージのネエチャンやおばさんの控え室が見えるだけで普通のマッサージとまったく変わらない。顔なじみを指名できると言うだけ。
 ウトウトし、前のワールドセンターの「シーフアー」で、ビール2本、エビと春雨の土鍋蒸し、カーオパット(エビ入り焼きめし)、空芯菜炒め。うまいっ!ハラ減ってたんだ。

左:喧噪のバンコクに再び。   右:バンコク「シーファー」での昼食。

 BTSでエカマイまで行き、バスを待っていたがなかなか来ない。タクシーを200バーツで交渉し、(安くはないと思う)スワンナプームへ。
チェックインし、またまたビールにバミーナーム(中華そば)。深夜少し遅れて1時動き出す。
 2月6日(金)午前8時25分、中部空港着。